今と趣がだいぶ違う?昔の船旅

昔の船旅には旅客料を支払わない!?

「船旅」と言うと、現代ではフェリーや高速艇などに旅客料を支払って乗り込むのが普通です。しかし、それは船での旅行が産業化されたことによるものです。昔は船を仕立てるという事は、時代にもよりますが、国家事業であったり貿易を生業とする大商人が行う行為でした。そのため、いわゆる船旅と呼ばれる長距離の海上旅行は庶民にとっては一般的ではなく、そういった点から旅客料を支払って船旅を楽しむということは行われていませんでした。現在の船旅はとても安全ですが、昔は天候の影響を直接的に受けるために危険も多く、長距離の船旅は敬遠されたという側面もあります。

昔の船旅は海賊と同乗することがあった!?

昔は商人などが船で交易品を輸送する際、どうしても警戒しておかなければならないことがありました。それは海賊による略奪行為です。特に瀬戸内海は近畿地方へ物資を集積するために重要な路線であるにも関わらず、島が多いためにたくさんの海賊が拠点を構えて海上封鎖し、意にそぐわない船団から略奪をはたらいていました。これを回避するために昔の商人たちが行った手段が、「中乗」という方法です。これはその地域の海賊に通行税を支払い、代わりに海賊のメンバーの一人を船に乗せて航行の安全を保障させるといったものでした。襲う側と襲われる側が同乗して船旅をするなんて、ちょっとおかしな構図で面白いと思いませんか?

ここから高知行きのタビマスターズを見つけて飛び立とう。